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658km、陽子の旅のRgNのネタバレレビュー・内容・結末

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

派手さはないが、心に響く良い映画だった。

コミュ障全開だった陽子が、少しずつ殻を破っていく姿がとにかくリアルで終始心が持っていかれた。菊地凛子は普通の役よりこういう役の方がやはり演技力の高さが際立つ。地味な役柄が多い印象で、失礼ながら特段美人女優との認識はなかったのだが、生の彼女はとても艶やかで美しかった。映像ではしっかりアラフォーコミュ障干物女に見えるんだからほんとに女優ってすごい。

陽子のやりたいこととは何だったのか?サービスエリアで出会った少女の過去とは?等々、敢えて登場人物たちの背景を詳らかにしないことで、この映画の重要な所はそこじゃないのだと教えてくれる。

ひとつだけ気になったのは、亜麻色の髪の乙女は父がよく歌っていた曲ということだったのに、ラストシーンで恐らく陽子の幼少期の歌声が流れたのはなぜ?そこは父の歌声じゃないの?と思った点。オダギリジョーが一言も発しない設定だったから?

浜野謙太(よく見るけど名前分からずググった笑)、ああいうねっちょりしたイヤ〜なヤツをやらせるとピカイチ✨出演作見たらめちゃくちゃ沢山あってびっくり。
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