Kyasarin

658km、陽子の旅のKyasarinのレビュー・感想・評価

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
3.9
陽子の旅
舞台挨拶つき上映
テアトル新宿か



熊切監督と言えばわたくし、ノン子と私の男が好きです。

舞台挨拶もとても良かった。みんな大好きな人で楽しくお話してくださった。菊地凛子さんがお話途中に泣いているのを見て、それぞれ陽子と自分を重ねて私も一緒に目の前で泣いてしまった。情緒不安定な女優さん(オダジョーがそう言ってた、そういう人大好きだと)私も大好き。感受性豊かな人、ってことよね。動物的で。オダジョー、クッッッッッソかっこよかった……泣き過ぎると頭痛いな
ほぼスッピンのまま映画館を出る。

ハマケン、あまりにも最低過ぎるので(まあその人の背景もあるだろうし役作りもちゃんとしたらしいけども)とりあえずまんぷくの牧善之介を観て上書き上書きwww
お子さん2人の名前の由来を聞けたから良かったです!

登壇者様と全員と目が合って楽しかった!菊地凛子さん、お話してる時もずっとこっちみて話してくれてずっと目が合ってたけど私が泣いてたからかな?と思った。私だけじゃなくて会場全部満遍なく見渡していて、作品を大切に想う気持ちがとてもとても伝わったなぁ。

久しぶりにあんなかっこいい人裸眼で見れてありがてぇありがてぇ🙏🙏🙏
顔と立ち姿がもはや彫刻。

ハマケンが最低過ぎて、舞台挨拶にハマケン出てこなくて普段のハマケンで上書きされないとまじで嫌いになるところだった。危ない危ない……
監督が仰っていたがライターの彼も彼で抱えているものが色々あった(10年前より仕事が上手くいかない)背景があると。まあそうだとしても、そうだとしてもだろwww

良い映画だった…
静かだけど重くて深くて涙する、等身大の好きな映画だ。
菊地凛子さん、素晴らしかった。
今年の主演女優賞差し上げたい…
泣き過ぎて舞台挨拶前に全て化粧取れました(笑)ドレスめっちゃ似合ってて細くてお美しかった…
でも喋り出すとキュートでなんなんだこのギャップ…ってなったわ。

久しぶりにあんなすごいお芝居みた。
ああいうお芝居する人本当に好き。
全シーン本気でかかってる。もうそこにいるのは陽子しかいなかった。えー。めっちゃいい。
今の歳の凛子さんのお芝居だから尚更良いのかも。
歳を重ねたからこそ出せる味ってあるやねぇ。そういう映画をたくさん観たい。

竹原ピストルさん、サバカンの時も思ったけど本当に良い役者さん。篠原篤さんと仁村紗和さんの贅沢遣い。三上愛ちゃんとの百合をも匂わすようなシーンも好き。私の大好きな風吹ジュン様が今回も良い仕事してた。

タイトルバックの出し方が秀逸過ぎてよかったなぁ…


テーマは違えど、百円の恋の様な、ひとりの女性の変化を描いた作品。
世代も同じなので刺さりまくった。
ちゃんと実家帰ろうかなって思った。
人との関わり合いの話だが一期一会なのでサラッとしてるのもまた良かった。
陽子がキャラ変してノンフィクション作家として有名になって、ヒッチハイクで出逢った人達のことを事細かに書いてみんなが知る。と言うところまで妄想出来た(笑)

震災の直後には映画を撮りたい監督が沢山東北に来たけれど、10年以上経ってからその後の様子を撮りに来る監督は少ないと思う。震災ゴリ押しでは無く、陽子の人生に寄り添い、少しの彩りとして旅の場所に東北を選んで下さり、素晴らしい作品を有難う御座いました(東北出身の人間より)

菊地凛子さん、東北弁がお上手だから東北の人間なのかと思いきや全然普通に関東の方でびっくらこいた。
そして、コミュ障の人間の役が上手すぎてアレ?菊地凛子さんって元々こんな性格の方だっけ??と錯覚を起こす程であった。素晴らしい👏

始まってすぐ、陽子のパソコンの中の広告の手の混みよう、イカスミパスタをやべえ顔で喰らう菊地凛子さんを観た瞬間、この映画は当たりだなと確信しました。


予告から楽しみにしてたけど大して前情報も入れず観たのも良かったのかもしれない。
とても好きな映画でした。

陽子の旅、次見るならスッピンで挑んでどんなに泣いても良いように前準備してから観ることにしよう。また観たいな。
Kyasarin

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