あまのうずめ

658km、陽子の旅のあまのうずめのレビュー・感想・評価

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
2.4
携帯が壊れていた陽子は従兄弟の訪問で父の訃報を聞かされる。大動脈解離だと言う。従兄弟は家族で青森に帰省する車に乗る様に話し準備させる。言われるがまま同乗する陽子。途中寄ったSAで従兄弟の子供が事故に巻き込まれ、陽子が駐車場所に戻ると空だった。陽子は2000円余りしか手持ちが無くヒッチハイクで青森を目指す。


▶︎『# マンホール』の熊切和嘉監督、菊地凛子主演によるロードムービー。脚本がつまらな過ぎる上、キャラクターの設定や肉付けも不十分で色々とツッコミたくなる内容だった。

コミュ障なのか発達障害なのか分からないが他者と関われない様子の陽子がどうやってヒッチハイクさせてもらったかはどの場面にも無い。取り敢えず乗せてもらってる割に礼を知らない態度で、何かを貰っても「ありがとう」が無い。

ラストに従い自分語りをするも、それまでの言動の説明にもなっていなかった。菊地凛子の演技をベタ誉めする空気にも疑問がある。一つのヒッチハイク毎にオドオド指数を減らしていっただけだ。

ネットショッピングしている割に2000円の現金って底辺というより金銭感覚だよねー。浜辺のシーンはキレイだったけど、ここも首を傾げてしまう箇所にしかなっていなかった。そんな数々を置いておきつつ鑑賞するにはキツかった作品。