熊切和嘉監督によるロードムービー。
引きこもりのコミュ障の女性が父親の葬儀に出席するために東京から青森に向かう。
ところがいとことはぐれ急遽ほぼ1文無しのヒッチハイクの旅となる。
人と話すのが苦手な女性が交渉して見知らぬ人の車に乗せてもらうという極限な状態での道中、人の悍ましさや優しさに触れながら次第に僅かに心が開いていく様が描かれる。
寒々とした海岸のロケーションが印象深く、これを乗り越えた先に見える景色はどうだろうかと主人公の気持ちになって見入っている自分がいた。
途中男性に騙されるシーンがあるが菊地凛子が上手いからか見ていて辛くなった。
