大原海輝

君たちはどう生きるかの大原海輝のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

好きでした。のちに評価されるのでしょう。

まずは、製作者委員会方式を辞めて、宮崎駿監督が自由にやれている作品で良かった。
デフォルメされたりデザインされた作品ではなく、わがままにアートになっていて安心した。
無駄に感動させたり、ヘイトスピーチをするのではなく、淡々と未来への渇望を願っていて美しかった。

82歳にして、挑戦できる大人が現代に生きていて感謝だ。
世の中もまだ捨てたもんじゃないね。今回の映画は賛否となるでしょう。でも、それで良いんじゃないかと思う。

前半1時間の日常パートと打って変わって後半の1時間がSFパート。集大成ということもあって、後半にかけて専門知識や語られていない設定も多く詰め込んまれている。怒涛の展開で情報量も多く誰もついていけないだろう。夢のようだった。
後半パートがあと30分は見たかったが、それは欲張りなのかもしれない。心の豊かさが試されているのだと思う。想像する可能性だったり、自由がそこに潜んでいる。
良さも悪さも語り合えば、知見が広がり豊かさになる。それが、日本にとっての可能性だね。


作品についても語りたいし、思う事は沢山あるのですが…

現実の世の中は、セキセイインコばかりなので…ゴニョゴニョ、、、、

今回も比喩が最高でした。青鷺が宮崎駿監督なのかな?

ポケットに入った石がこの映画なのだと思います。

皆んな忘れちゃいます。映画はなくならないので、また見れば良いんだと思います。


過去も変えられない。未来は、未来でしかない。目で見ないと見えないものばかりだ。
運命は、変えられないのかもしれない。現実を受け入れるのは難しい。

けれど、自分と向き合わないとどうしても世界から抜け出せない。
自分を受け入れられてやっと、自立する。そうやってやっと世界と向き合えるのではないだろうか。
自分を愛せて、やっと人を愛せるように。


今を生きろって強いメッセージを感じました。

映画を見終えて、皆んなはどの扉の世界に帰るの?
大原海輝

大原海輝