Rin

君たちはどう生きるかのRinのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.2
あぁこれがジブリ映画だよなあと思える風景描写と人の動き、静寂の時間すらも素敵で感受性豊かな集大成でした。高尚で独創的な感性をひたすら、やさしく詩的に解釈するんだよ。核心を突きながらも、あえて本質をぼかすような作品作りこそ宮崎駿監督の真髄。

命の終わりとその始まり。出会うことの意味。目に見えることと、見えないこととの間にあるもの。引退と復帰。線香花火よ願いが叶うのならば、もう少しだけどうか落ちて消えないでいて。風や手の震え、時間を止めて口をつく「さよなら」を先延ばしにして欲しい。
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