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君たちはどう生きるかのcoa7のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

風立ちぬを彷彿とさせる日本家屋と少年と時代感から始まる
人の溶かし方と勢いが以前の作品との違いを感じさせた
駿が変わったぞと思ったが、悪い方向にだった

商業として作ってしまったからには集金しなければならないプロデューサーの苦悩とマーケティングの上手さに感嘆した

ちらほら現れる以前のジブリ作品の影がこれはジブリなんだと輪郭が溶けてしまった作品に必死にラベルを貼っているようだった
画面を埋め尽くす生き物、弓の返し、水の表現、草に滴る血
以前の作品では心を動かした演出の表層だけさらったような過去の亡霊にすがって2時間に引き延ばしたような作品だった
実写ドキュメンタリーで淡々と説教してくれた方が良かったかもしれない
ストーリーで魅せたり、駿の人生観を全身で浴びるような作品ではなかったが、”大叔父”のようにいつか人は死ぬし、自分じゃもうどうにも出来ないし、他人にも子孫にも任せられないという諦めを告白したような部分を見せられ、あんなに執着した飛行機すら描かなかった駿に対して、今までお疲れさまでしたと純粋に思った

わらわらは飛んだり食べられたり燃やされたりしてて可愛かった
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