このレビューはネタバレを含みます
【⠀君たちはどう生きるかを読んでるかどうかで深みが違う気がする】
今までの見てればわかるジブリではなく後期のようなひねりやそれぞれの解釈や理解で見方が変わる映画なので、万人受けかどうかで言えばそうでないと思う。
後ろにいたカップルが終わってすぐ何?どういうこと？なんなの？ってすぐスマホ検索してた。もっとご自分でわかんないも噛み締めて楽しんだらいいのにとも思うけど気持ちもちょっとわかる。
主人公の母の焼死を受け入れられず周りに感情を表さず押し殺し新しい母にも心を開かない。
自分を石で傷つける事を自分ではなく今の現状や生活、学校全てが悪いと言わんが如くささやかな反抗をすることから塔の中で自分の心と向き合い新しい母や赤ん坊、死んでいった母への想いに整理をつけて、1人の人間として大人として成長し最後には傷は自らの行いだとしっかり口に出し悪いとこも全部自分を受け入れることに気づいていく。
亡き母からもらった小説「君たちはどう生きる」を読み涙した時点で心の成長を歩み出していたに違いない。
故に、小説「君たちはどう生きるか」を一読すると主人公の行動や気持ちに共感し成長を感じられると思います。
新しい母の行動や言動を考えるのも楽しいかも。
映像は宮崎駿監督の過去の作品オマージュや好きなことがたくさん詰め込んであるからそういった点でも楽しめる。鳥人の群衆とか。
火事の駆けるシーンやら。
声優陣はすごく上手で違和感なかった。キャラ設定や資料を読んでみたい。
2023#57
