このレビューはネタバレを含みます
よく分からない部分もあったが何回か見て理解する作品だと思う。
戦争についての話をファンタジーを混ぜながら伝えたのかな。
昭和11年?という文字があったので時代背景は第二次世界大戦の前でラストに終戦2年後になっている。
塔の中に迷い込んだ時にワラワラが食べられていたのは、子供が生まれる前に母の中で共に死んでしまう表現と思った。
そうすると、ペリカン(兵士?)が食糧が無く生きるにはそうするしかない。仕方ないという戦争時独特の心理状態に見える。
最後もインコ王の暴走によって纏まりかけた世界が再び崩れ、崩壊してしまう。
原爆で全てが消えてしまったように。
人は誰しもが邪悪な面を持っているけれど、この不安定な世界でどう生きていくのかを考えて欲しい。
そのために事前情報もなく抽象的に表現したのだと受け取る。
最後の宮崎駿監督作品を劇場で観られたことに感謝したい。