Sachiko

君たちはどう生きるかのSachikoのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

まったく見るつもりもなかった。でもインスタの投稿で「インコ好きは見るべき」というコメントみて 急に興味が湧いて(インコ大好きだから)何も予備知識なしに観に行ってきた。正直に言えば 評価分かれるかな?って印象。でも私は観て良かったと思うし 笑ったし 泣いた。最後の米津玄師の声を聴いてたら 急に泣けてきたってのが正しいかな。最初 そんなに鳥が良い印象に描かれてなくて なぜインコ好きに勧める?って思ってたら 途中から悶絶するくらいのインコ!可愛すぎ!鼻息荒い?匂いを嗅ごうと必死な様子に笑えた!扉から出たら 普通の可愛いインコになっちゃうんだけど、最後のインコの王様にお供してるインコ2羽が ここは天国ですか?って涙流すとこ 虹の橋を渡った仲間を見つけて喜ぶとこ。ほろっとした。鷺もインコもペリカンも人を食べちゃうって設定だったけど生きるのに必死で それが故の進化なのかな?とか考えさせられた。最後の夏子さんがインコの糞まみれになりながら肩に乗ったインコを可愛いって言った表情が印象的だった。途中でてきたわらわらは可愛かった。昔で言ったら まっくろくろすけ?こだま?こういうキャラ作るの本当にうまいよな。映画の予告で菅田将暉の整くんみたせいか、ずっと菅田将暉が頭に残ってたからか 主人の真人が実写だったら 菅田将暉がぴったひだ!と思いつつ見てたら もしや声優が菅田将暉?と思い込んだから 観終わってキャスト検索するまで まさかの青鷺だとは思わなかった!やられましたわ(笑) キムタクはすぐにわかった!あと大竹しのぶもわかった!あの大河の占いのおばあちゃんの言い方そっくりだったし。ヒミは橋本環奈かな?と思ってたら まさかのあいみょん!(笑)しかしどうやったらあんな世界を思いつくんだろう。宮崎駿の頭の中はどうなってるんだ。あんな気持ち悪いキャラも考えだせるの天才。でもその気持ち悪さがクセになるというか。まぁそれがジブリ作品だからね。昔 子供をジブリ映画に連れてったら キャラが気持ち悪いって泣き出してトラウマになったし(笑) この映画も子供は キャラだけでも楽しんで観れるのかな。ポニョとかもそうだけど集合体恐怖症(私)はちょっと苦手なんだけどね。インコの大群は可愛かった(笑) で、タイトルの「君はどう生きるか」は どう結び付いてくるんだろう。元の世界に戻らずに 美しい世界を作る側になるのか 糞みたいな世界だけど 自分の汚い部分を認めて生きていくのか。幼い時に火事で母親を失くした経験や戦争体験は かなり人格的に複雑にならざるを得ないよね。繊細ならば繊細なほど。真人のお父さんみたいな単細胞は何があったとしても傷ついたとしても何事もなかったかのように生きていけるんだ。でも 傷が癒えぬまま生きてる人はいっぱいいて それでも生きていかなくちゃいけないんだ。今 このタイミングで観れて良かったと思える映画だった。簡単に「面白かった?」と話題性にだけ振り回されて聞いてくる人にはお勧めしないかな。きっと理解できないと思うから。という私も話題性を嫌うわりには振り回されて「面白かった?」って聞いちゃう人だけどね。そして私も理解できたのかどうかは謎だけど私なりに すとんと腑に落ちた。だからこその最後の涙だと思う。
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