ゆんぶりっく

君たちはどう生きるかのゆんぶりっくのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿最新作。
Twitterやらでネタバレを喰らうのも癪だし、フォローしている映画解説系YouTuber達がガンガン出している感想動画を早く観たいしで、観てきました。
千と千尋で感じたものすごい速いテンポで繰り出されるスペクタクル&スペクタクルは感じられませんでしたが、絵としての美しさは流石と感じました。

観る前は
宣伝をしない=難解だったり見所が無さすぎて宣伝の仕様がないのでは…?と勘繰ってましたが、蓋を開けてみたら、宮崎駿のお得意(?)の“アチラの世界に行って帰ってくる映画”でホッとしました。
アオサギが急に流暢に喋り出し彼方の世界に誘うシーンは結構なホラーで好きでした。

“異世界の常識や世界観の中に放り込まれる主人公”と言う、千と千尋的なノリも大変好みなんですよ。
今回もキリコ登場から別れまでのシークエンスがこの映画で1番好きかもしれません。
ワラワラが空に上がると人間に産まれ変わるという突拍子もない世界観をさも当たり前だろ?と言ってのけるキリコのノリも千と千尋的で好きですねぇ
人間の元となるワラワラを、子を運ぶとされるペリカンが喰らい、更にそれをワラワラごと焼き尽くすのが良しとする世界ってカオスすぎるだろ!!

まぁ後半の大叔父さんが出てきて
「理想の世界を作るんぢゃ」
らへんの“物語としての整合制”は個人的にはもう分かりません!
それこそ解説系YouTuberをみて無理矢理にでも納得しようかと思いますが、それよりも宮崎駿の内面世界としてのあの世界の考察の方がしがいがありそうです。

大叔父が、積み木の数を13個と言っているのが、宮崎駿の全映画作品数と合致していると言う考察なんかはなるほどなぁと思いました。
後半は宮崎駿作品で育ってきたクリエイター、もしくは自分のなき後のスタジオジブリへのメッセージも含まれていたんでしょうか。
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