ちょっとはっかい

君たちはどう生きるかのちょっとはっかいのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「天空の城 ラピュタ」の監督であり、
「ハウルの動く城」の監督であり、
「風立ちぬ」の監督であり、
今年82歳になった監督である:宮﨑駿
の「今」作れる作品を観た。
というのが1番の感想。
(冒険活劇が上手く、ダイアナ・ウィン・ジョーンズやアーシュラ・K・ル=グウィンが描くような魔法の世界が好きで、戦争というテーマは捨てず、そこに今までにない「嫌なやつ」な主人公を入れてくる)

面白かったし、いいメッセージ、テーマだったと思う。好きな作品だ。

一方で、貴方はこんな下手な演出はしない人だったろう…もっと私たちを惹きつけるデザインを描ける人だっただろう…と彼の老いをありありと感じたことも事実。
ただ、それが悪いことではなかった。
何かが衰えていく中でそれでも筆をとり、説教臭くならない子どもたちへのメッセージをくれたと感じる。
こう生きるべきだ!ではなく、まさに「君たちはどう生きるか」であった。
文句もあるけど、良かったです。

余談1:まひとくんめっちゃ美少年でしたね。アシタカやらなんやら美少年いっぱいいるけど、個人的なジブリ美少年を更新した。
余談2:新海誠の「星を追う子ども」や宮部みゆきの「ブレイブストーリー」っぽさを感じた。ジョンコナリーの失われたものたちの本が元ネタ説?
余談3:元ジブリでポノックの米林さんをはじめ、庵野のスタジオカラー、細田守のスタジオ地図、新海誠のコミックスウェーブ…日本の長編アニメの最前線みたいな連中めっちゃ協力してるじゃんクレジットに圧巻。そしてスタッフや関係者が思った以上に少ない。少数精鋭感…