君たちはどう生きるかのちゃんめるのネタバレレビュー・内容・結末

ジブリ映画でここまで生と死について生々しくはっきりと描かれていた作品は無かったのでとても新鮮な気持ちで鑑賞出来た。
評価が別れているがトトロやポニョといった、割とはっきりとしたストーリーを期待してた人には解りにくいといった評価で低いのかもしれない。
現実空間と生死をさまよう者たちの空間(パラレルワールド？)の2つを行き来するファンタジー物だった。各所に今までのジブリ作品のオマージュの様なシーンが散りばめられていた所や印象的なシーンが多く宮崎駿監督の魅せ方に感動。音楽、作画の完成度は圧巻。独特なキャラが多かった本作だったが、違和感を感じることなく見れた。特にアオサギの演技にはキャストを見た時に驚いてしまった。
昔から宮崎駿監督作品の映画は副題に｢生｣に関するテーマが用いられてきたが、今回は特にそれが感じられる作品だった。このテーマに関して全てが詰まっていて、宮崎駿監督の集大成なんだと改めて考えさせられる作品。
現実を生きるのがどうしても嫌になったりして、別の世界を求めるのは世の常なのかもしれない。それでも我々は今を生きていかなきゃいけない。改めてこの世界で生きる事を決意する主人公達の姿を通して、君たちはどう生きるかと問いかけられている気がした。