島田大輔

君たちはどう生きるかの島田大輔のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

まず最初に思った事は、ポスターを見て映画を見終わった後の感覚がだいぶ違うことが挙げられるであろう。

なんでもすぐ調べるとわかる時代に、
一切の宣伝なしに、これだけすぐにわからない映画を作れるのは、宮崎駿監督しかいないだろう。

賛否両論ある映画だし、
「君たちはどう生きるか」というタイトルから自分で何か考えないといけない映画に感じるが、普通に鑑賞するには面白かった。
さすがジブリの映像だと思った。特に最初の五分間は圧巻。

最初と最後にでてくる第二次世界大戦の設定と疎開、孤独、新しい母と腹子の存在。
次に異世界、トトロの世界に誘う。

曽祖父 天皇または神
父 エリート軍人
眞人 コペルくん 宮﨑駿
セキセイインコ 陸軍大将
インコ 日本陸軍
ペリカン 米国兵
カエル 千と千尋の客 カエル顔
6人のおばあちゃん家政婦 皇室を守る近衛兵
ヒミ 1年間失踪した時の母親
ナツコの子 後継者予定
石 地球のマントル→日本古来の巨石信仰・巨石祭祀。
曽祖父の石 ラピュタの飛行石、種子にも見える。
わらわら 卵子(戦争中に餓死した国民)
わらわらの形成した形 DNA螺旋構造
火、暖炉 ハウルのカルシファ
夏子 もらい婚 微妙な関係
自傷行為 メンヘラ
アオサギ 火の鳥に出てくる時代を超越した人(おそらく手塚本人)今回は鈴木敏郎。
多数の船 戦死者(風立ちぬの飛行機)
大叔父への通路 閻魔大王の審判の場
扉 三途の川

まだ不明

神の扉 六道の天界?
火の棒を持った少年
弓矢 米国と比較した日本兵の武器レベル

に思えたけど、、、難しい。
原作を見てまた考えよっと。

岡田さんが言った通り、今までの「宮崎」から「宮﨑」に変更しており、シンミヤザキと見る方がしっくりくる。

現代に過ごしている我々にとって、明日が普通に来ると勘違いしている人も多いが、
70年前は明日隣の人が生きているかどうか、明日自分の家があるかどうかすらもわからない時代があったのである。
非常にバランスの取りにくい不安定な時代でもあった。
今人とどのように接していくかと言うことに関して、未熟になっている私たちが、これからどのように人間として生きていくのか。

宮﨑駿は最後に自分の半生を、今まで作ったジブリのキャラクターを使って作った映画だと感じた。