このレビューはネタバレを含みます
20230821
「君たちはどう生きるか」
以下感想（ネタバレ注意⚠️）
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ジブリに情熱がそこまであるというわけではないが、「1回観ただけじゃ分からない」との友人評で観に行きました．
自分の感想としては、1回観ただけじゃ何が分からないのかも分からなかったです．
テストで問題文の意味を理解できずに問題を見ているだけで手が止まっているような感覚だった．だからただただよく分からん．
作り手である宮崎駿が伝えたかったこと、作品に残したかったことや人生観など、全カットに間違いなく意味があるのだろうということは伝わってくるし、変に商業面を意識しないことで、芸術作品として他とは比較できないものを目指しているのであろう．
しかしながら、「君たちはどう生きるか」を読んでいなければ主人公がなぜ泣いているのか分からないし（ここは数少ない理解できていないことが分かる箇所だった）、映画内のストーリーラインを追うだけでは全然理解できないシーンなのか、逆にそうじゃないシーンなのか、それすらも分からず2時間続いたので正直苦しかった．
そういった映画本編以外からの情報が補足されることで何らかの疑問が浮かんでくるのであれば、今一度鑑賞して考えるのは面白いのかもしれない．けど、そこに現れる疑問や考察がこの映画にしかないもの、もしくは自分に刺さるものなのかどうかは若干疑っている．また、その段階に辿り着くまでに時間を掛けなければならないのは大変だなと感じた．逆に、この作品に対してもっと時間を掛けたいと思うようになるには、過去作を再び観るなどして宮崎駿を知りたいとか興味がある状態になる必要がある気がする．こちらから歩み寄っていかないと、映画鑑賞として成立しないとと感じた．
