沈

君たちはどう生きるかの沈のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.5
原作(というか元になった本)読了済みからの鑑賞。ストーリーというか生き物や物の流れの描写が、大仰で大胆ながらもかなりリアルで妙に生々しく作画の雰囲気変わった気がする。眞人が実際に吉野源三郎先生の原本を読んでるシーンが、自分も丁度読み終わってから映画来たものだからシンパシー感じてちょっと嬉しかった。確かに、原作のコペル君やその友達、家族、そしておじさんの物語とは全く別物にしか見えない風だけれど、「これはもしかしてナポレオンの下り/生産関係の下りのメタファーかな?」とか「大伯父はコペル君のおじさんポジションかな?」とか無理矢理当て嵌めて観てみると難解すぎるシーンでも宮崎先生の新解釈『君たちはどう生きるか』なんだなあと思える気がした。(多分的外れかもしれんが)眞人のお父さんが「眞人がセキセイインコになった!(大事な事なので2回言いました)」のシーンで私の心の中の千鳥がちょっと待てい!スイッチ押してた。クレイジーキラーインコ達かわいすぎるな、グッズ化頼みます。肝心のアオサギも仕草や性格は最終的に愛嬌あるなと思ったけど、初見だとメチャ気持ち悪くてヲ゜ッ…ってなった。でも声が菅田将暉なん?すごいな…...。宮崎先生、鳥類に親殺されたんか?と思うレベルの鳥の扱いだった。JOJO三部の荒木先生の犬の扱いを思い出してしまったよ。廃墟とかあの年代の建築美好きな自分にはたまらんと思いました。結局、カヘッてなんだったんですかね?劇場版『海獣の子供』のラスト並に宇宙猫になる。冒頭グダるけど悪くは無い。
沈