このレビューはネタバレを含みます
思ってたより面白かった！さすがジブリ。世界観は梨木香歩の裏庭に似ている。現実の世界の人が裏の世界(？)にも存在する所とか、不条理な急すぎる急展開とか、独特の常識があるけどそれは一切説明されないとことか。裏庭に映像がついたらこういう質感なのかな。裏庭を読んでなかったら世界観を受け止めきれなかったと思う。あとコメント読んでて思ったけど、確かに宮沢賢治の銀河鉄道ともよく似ている！あのふわっとした世界観。絵本みたいな、夢みたいな、よく分からない常識を受動喫煙させられて謎に納得させられるみたいな感じが似てる。
ファンタジーだと思わなかったから青鷺がやたらまひとに構い出したときからおや？これ面白いのでは？ってなった。細かいところとか分からないとこが多くて、結局これはなんだったの？ってなるとこが多いんだけど何故かとても満足した。なんで？って聞かれるとよくわからないんだけども。そのよく分からないところも含めてこの世界観と合っていて、生きることへのメッセージというか、わからなくても受け入れて生きていくことというか、なんかそういう気持ちになった(語彙力)。わかる必要は無いと思うし、難しく考える作品じゃないと思う。考えるな、感じろ、的な？多分明確に決めて作ったものでは無いと思う、知らんけど。抽象的な作品。
まひと優しいね。まひとは本当に下の世界のことを忘れていってしまうのかな。それは少し悲しいけど、現実を生きる選択をしたまひとはそうしないといけないんだろうなぁ。おもしろかった！
