君たちはどう生きるかのえれりーなのネタバレレビュー・内容・結末

ストーリーを楽しむというよりは、ちょっとした描写にメッセージが含まれているように感じたので、映画を見ながらそれを読み取ろうと努力した。
例えば、①わらわらが鳥から喰われるのを守るため炎の少女が火で鳥を退治していたときに、鳥とともに一部のわらわらもやられたシーンでは、正義のヒーローはすべての人を救えるわけではないことを伝えたいのではと思った。②主人公から悪意にまみれていない石と共に世界を築くことができたのに、悪意の石と共に生きることを選んだのは、この世界から悪意がなくなることはないのであるから悪意があることを認識したうえで、よりよき世界を作るしかないという諦観と希望が混在したようなメッセージを受け取った。③主人公が鳥に調理されそうになるシーンでは、人間と鳥の立場が逆転していることで、私達が普段動物を殺して食べていることがこんなにも残酷なことなのかと考えさせられた。
映画を楽しんだというより学んだという感想。