このレビューはネタバレを含みます
自分の生き方を決めるのは難しいことなのかもしれない。決める自由があるということは同時に尊いことなのかもしれない。迷いながらそれでも前に進むということは、既にそういう生き方を選択しているのかもしれない。止まらず振り返らずただ前に進む生き方を求められている気がした。いいも悪いも人は現実世界でしか生きられない。異世界から皆を連れ戻す彼の強さにある種のメッセージを感じた。
鑑賞後３日経って、アレコレ反芻する中で、この作品のどのキャラにも感情移入しづらいことに気づいた。あっ、そういう作りにしてるんだ、敢えて。個よりも全体に目を向けさせるために。君たち個はどう生きるか、君たちが構成するこの社会を変えるために。現実逃避せず立ち止まらず、日々正しい選択を続けて、この社会を正しい方向へと導く覚悟はありますか？
