ヴィオレ

君たちはどう生きるかのヴィオレのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.5
宮崎駿による圧倒的パーソナルな自叙伝!!
今までなんとなく見なかった本作をオスカー
ノミネートのタイミングでようやく鑑賞。
気づいたら半年も遅れた。

前情報はキャストととにかく難解だということのみで鑑賞に望みましたが、最初から最後まで自分好みの作品でした。
次から次に矢継ぎ早に繰り出される難解な映像と物語も、決して投げっぱなしではなくて
鑑賞後に少しずつ繋がっていくような感覚。
見終わったあと何度も思い出して、つい考えてしまうような作品。

ジブリ作品にしては珍しい無口な男の子を
主人公に据えて、これまでには見られなかった血やナイフなどの直接的な表現が多く
「この作品はこれまでとは違う」と思わせる
作品に感じた。

宮崎駿が幼少期に何を見て、何を空想し、何を感じたのか。そしてライバルであり理解者であった高畑勲との別れ。
これまでのジブリを「優しいおじさん」の宮崎駿とするならば、本作は「圧倒的他人の自分の殻に閉じこもる頑固者」といった感じ
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