何も分からない、何も知らないところから、この主人公の人生を観ていくことになる。
だからか分からないことも多い、最後はきっと分かる、、、と思っていたけど結局分からない。
あっという間に終わってしまった。
でもきっと、それが当たり前。
これからどう生きるかなんて、この主人公しか分からない。
登場人物の人生も、また謎ばかり。
でもきっとそれも、どう生きてきて、これからどう生きていくかはその人たちしか分からない。
終盤のシーンの積み木のような描写が印象に残っていて、、、
人が積み上げてきたものが正しいとされている世界をそのまま鵜呑みにして正しいとおうむ返しのように決断して維持するのではなく、正しいと思ったものは同じように積み上げるかもしれないけど、違う形の積み木を手にとって自分の世界を作っていく。それは自分にしかできないことで、誰かにとってかわってしてもらうことでもない。
真っさらな積み木が絶妙なバランスで積み上げられているからこそ、崩したくなくなるけど、、、崩す勇気をもらった気がしました。
最後にこの作品に地球儀という歌が本当にぴったり。
みた後に聞いたら思わず涙した。