肩幅がある衣装は冒頭の白黒シーンからも女性の美しさを感じられた。服から覗く足や、音だけで想像させるシーン、セットの細部まで本当に美しかった。
常識でいうとあってはならないことから生まれたベラ。はじめも外見は大人の女性なのに、知性がない、常識がない人間として世界からみられる存在。
世界を知っていく中で、これもまた当たり前の世界から非難されることをしていくが、それは間違いではなく、ベラにとっての普通であり、ベラはただベラの人生を自分で判断して生きている。
常識でいう間違いも、全て受け入れて、間違いだらけの世界で、ベラという1人の人生が描かれていく。
間違いだらけなのにどれも正しく思うのは、ベラが自分の人生を生きているから。
様々な人間とその思想に触れ合うことで、自分にとっての自由や己を確立していくベラの姿に感銘を受けた。