こしょう

マダム・ウェブのこしょうのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
1.5
どうしてこうなった?

未来予知ができるスパイダーウーマンみたいな人が活躍するミステリーかぁ!ワクワク!なんて思いがあったわけではないのに観終わった後のへっぽこ感たるや久々のもので、2時間それなりに観てしまったもののどうしてこうなった?と頭を捻りながら劇場を後にしました。
ミステリーというからには、フーダニットやホワイダニットの要素が少しはあるものかと思ったが、母親を殺した犯人も、なぜ殺したのかも、なぜ能力があるのかも全て冒頭で説明されてしまう。
未来予知が絡むミステリーではマイノリティリポートを連想するが、あちらにあったような予知された未来が本当に起こるのか?というサスペンス要素もなく、単に近々危ないことが起きるのでそれをどうやって回避するか、だけ。その方法も車で突っ込むくらいのものである。
ヴィランとマダムウェブの未来予知能力に違いがあるのも理由がよく分からず、ましてや未来予知しあって知能戦をすることもない。
また、鳩のくだりで未来は変えられる、となったものの、そもそもマダムウェブと3人の出会いは偶然としか思えないもので、偶然ならいいけれどまさか運命、だなんて言いませんよね…?
家族を持たなかった人達が家族になる、というテーマはいいも悪いもないけれど、取ってつけた感が強く何のカタルシスもない。
アクションも酷く、まったくアクションの撮れる監督ではないのだろう。
追われてるのにペルーに行けちゃうところとか、ジャングルでもノースリーブとか、ツッコミどころが多すぎて、トドメにラストの決め台詞「未来には長所がある。それはまだ起こってないこと」にはへっぽこのあまり爆笑してしまった。

どうしてこんな映画になった?が最大のミステリーでした
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