おいなり

シティーハンターのおいなりのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
3.3
仏版実写はコメディで成功してたけど、今作はシリアスな部分で成功してる印象。
良くも悪くも真面目な作品。

特にガンアクションのシーンは言うことないです。大満足です。

ストーリー構成やテーマは令和っぽく、警察パートの描写を丁寧にすることで、より現代の実写として馴染んでいると感じた。
これは素晴らしい。

鈴木亮平演じる獠ちゃんもすごいけど、それよりも香の解像度がすごい。原作と比べて香の心情描写が丁寧かつ激しいのに、槇村香っぽく仕上がってるのはこの作品の最大の魅力だと思う。エピソードof香って感じたぐらい。

ただ全体的にちょっと雰囲気が重い。シティハンターにしては重過ぎるぐらい。
空気感はエンジェルハートっぽい作品。

というのも、音楽があまり魅力的じゃないのよね。これは非常に残念だった。
戦闘シーンはタップダンス踊れるぐらいの曲がかかって欲しいのよ。
アニメに不釣り合いなカッコいい大人の音楽がシティハンターのチャームポイントだと思っているので、個人的にもっともっとシティハンター味がしてて欲しかった。
コメディシーンも音楽でカバーしないと、現場の真面目さが伝わってきちゃう。作品全体でふざけた雰囲気を作り出して欲しいのよ、特に実写は。
これはNetflix作品全体の悪いところだと思う。サントラ買いたくなるような作品が正直ない。

あとOPもつくってくれ。
作品としての入り口は欲しい。
TM NETWORKも好きだが、小比類巻かほるも大好きなんだ。

文句も言ったけど、全体的には良くできた作品なので、続きが観たいです!
次回作に期待!!
おいなり

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