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鹿島灘の女の一のレビュー・感想・評価

鹿島灘の女(1959年製作の映画)
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貧しい漁村の若者が季節労働の出稼ぎで稲刈りしに行くというずいぶん地に足のついた話だけど結構面白い。冒頭の漁村での地引き網や、稲刈り・脱穀・精米・水害への対処など、シネスコの教育ビデオといったかんじである(作業のシーンの度に戦意の高まりそうな音楽がかかるのはちょっと笑う)。リアリズモな労働シーンにプラス江原真二郎の苦難の旅。行方不明になったと思えばマグロ漁船でハッピーエンド。清々しい。にしても日焼けで黒々とした杉村春子の子供が山村聰と沢村貞子っていうのはさすがに無理があるだろ。
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