そのための右手。
おバカな映画。バカ極まりない。
途中まではいつもみたいに浅い人間ドラマが挟まってグダグダやっててやや眠いけど、終盤の凄まじい勢いは目を見張るのがあった。終盤までをもうちょいコンパクトにしてたら尚良かったのになぁ…。
コングがエジプト来てからの展開、笑わせに来てるでしょ。劇場で失笑が起こってたのを、僕は聞き逃さなかった。
思い返せば最初のシーンからしてゴリラの虫歯治療っていう絵本じみた内容だし、終始おバカな話ではあった。地底人にヘルプ出されてんのに突然意味もなく修行しだすゴジラも、「ゴジラが20倍強くなった」とかいう間抜けなセリフも、便利屋すぎるモスラも、お猿王国でのチビゴリラとの心温まるやりとりも、全部おバカ。
人間がモタモタしてるシーンのなんとも言えない温度感を除けば、終始おバカを徹底してた。偉いね…。
ゴジラが景気良く泳いで意味もなく橋ぶっ壊しまくるシーンが一番気に入った。1個でも描写としては十分なのに、そのまま2、3個ぶち抜いてて笑ってしまった。
あとはなんと言ってもポスターにもなってる並走シーン。面白すぎるだろ。近年見た映画の中でぶっちぎり一番、「うぉおおお！！！」って感じのおバカなパワーに満ちたカットだった。最高。元気が出る。
突然KISSが流れるシーンが「考え無し」の極地だった。ただ好きな曲流しただけ。ソー4と同じ。ドアホ。
この間までゴジラ-1.0やってたことを考えると、ゴジラという作品の幅の広さに驚かされる。流石怪獣王。
