「信じてやってみぃ」
死んだ人間が生き返るも、その後も災難に遭う話。
クレヨンしんちゃんのアバンギャルドな演出でお馴染み、アニメーター湯浅政明の監督作品。
好き嫌いは置いといて、なんだか凄いものを見てしまったなぁという気持ち。
アート。これは芸術です。
序盤は含蓄がありすぎてやかましい台詞と単純なストーリーでエンタメしているけど、終盤に近づくにつれどんどんアート方面に舵を切っていく。最後の方難しすぎる…。
とは言え、目まぐるしく動きまくり色んな技法を見せつけてくるエキセントリックな映像表現は、たとえ意味がわからなくても見ていて退屈しない。
特に、神様の描写が凄まじい。カットごとに見た目や声がコロコロ変わり、途方もないことを言い続ける。恐ろしさと親しみやすさを両立させた、神様という謎の存在の描写としてこの上ないものだった。
「イメージが変わるから見た目が安定しない」らしい。「戯れ100%で人間を作った」らしい。素晴らしい解釈。