Jun潤

アイスクリームフィーバーのJun潤のレビュー・感想・評価

アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)
3.0
2023.07.15

吉岡里帆主演。
一軒のアイスクリーム屋さんを舞台に描かれる恋愛(?)群像劇。

渋谷にあるアイスクリーム屋「SHIBUYA MILLION ICECREAM」のバイト店員・常田菜摘は、ある日店に訪れた橋本佐保に惹かれるものを感じる。
佐保はデビュー以来新作を発表できていない小説家であり、菜摘は美大を卒業しても業界に馴染むことができなかった自身と重ね合わせる。

SHIBUYA MILLION ICECREAMの常連・高嶋優の家には、姉の娘である美和が、数年前に家を出て行った父親を探すために上京してきていた。
美和の父であり姉の夫である古川イズミは、優とも複雑な関係であり、美和の父親探しは難航する。

う〜ん、、これは……。
女性の自立というテーマや時系列の仕掛け、特徴的なアスペクト比や画面分割など、こだわっているんだろうなということは伝わってくるんだけれど、どうも商業作品っぽくなかったかな?
クリエイティブな作品を目指した結果イメージビデオ感が強くなったというか、インスタから映える投稿引っ張りまくってきました的な、言いたいことはわかるけどストーリーやキャラクターから伝わってきたものではないかな?などと感じてしまいました。

超偏見込みで言うと、ずーっと女子同士の会話を横で聞いているかのような、それっぽいことは言っているんだけどなかなか結論には行きつかない感じ、話があっちに行ったりこっちに行ったり、かと思いきや突然元に戻ったりと、個人同士の会話ならそれでも良いけど映画ならもう少し早く話の核心を突いて欲しかった。
あとは女性やセンスのある(?)男からしたらオシャレに観えるのかもしれない意味深なカットなどに必要性を感じなかったり、個人的に女性が怒る時の耳に響く感じの声が嫌で、その音に近いBGMがあったりしたこともちょっと悪印象だったかなと思います。

んまー描写と、結末込みのキャラの背景については、なんか全体的に幼いというか、大人の人間ドラマ!というよりはオトナ女子みたいな“ぶってる”感が強めの、やっぱりイメージビデオ感が抜け切らなかったなというのが正直な感想ですかね…。

吉岡里帆のビジュは相変わらず優勝。
Jun潤

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