花椒

ペーパーシティ 東京大空襲の記憶の花椒のレビュー・感想・評価

3.9
東京大空襲を経験した人を取材していく。取材は戦後70年となる2015年だが、公開に到るまでの間に映像に出てきた体験者の数名は既にお亡くなりに

監督は東京在住のオーストラリア人でオーストラリア作品(冒頭の会社のロゴに少なくとも日本のメジャーな映画関連会社は出ていない)

連合国側の人とはいえ、第三者的な立場での描き方かと思われる。
原爆だけがクローズアップされがちだが、空襲は軍人ではなく「一般人」に対する大量虐殺であり、ナチスドイツは責められてもアメリカが日本に起こしたことを責立てる論調はあまり見かけられない

改めて、歴史は勝者の論理で語られることを気づかされました。
また、日本人に訴えている作品ではない(被災者へのインタビューは英語の字幕つき)のでかなり基本的なこともインタビューで触れている(インタビューはおそらく監督自身が日本語でおこなつている)ので若い人には逆にわかりやすいかもしれない
花椒

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