【乗り切れなかった】
TV出演を鼻にかけているシェフと喧嘩をして勤務先を飛び出した料理人がヒロイン。
施設に収容されている移民少年たちに料理を仕込むのが新たな仕事。
彼らは一定年齢までに生きていく技術を身につけないと強制送還されてしまう。
・・・というような、ヨーロッパ映画では最近は珍しくない移民物。
料理技術を身につけるというのが新しい趣向ではあるけれど、個々の少年たちのそれぞれの事情や性格が十分には描き出されていない。
つまり、ヒロインの事情に重きを置きすぎたんじゃないかな。
あと、細かいところでよく分からない箇所もいくつか。
最後をTVで締めるのは、最初がTV出演している花形シェフとの喧嘩だから、まあ起承転結としては悪くない。
でも、話の展開がもう一つうまくないんだね。
結果として、コンセプトは悪くないけどもう一つ乗り切れない映画、という印象でした。