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ウィ、シェフ!のtatsunaoのネタバレレビュー・内容・結末

ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

U-Nextで鑑賞。

本作はメッセージ性もあって良い映画🎬でした。(ちょっと自分と合わない映画が続いていたので、これはメッセージもあり良かった)

とても自己主張の強い女性カティがいて、彼女はシェフ🧑‍🍳としてあるレストラン🍽️で仕事をしているが、そこの料理長と全く意見が合わない。

味にプライドのあるカティは料理の味付けを自分の思うように変えてお客様にだすが、その事が料理長にバレてしまう。料理長は「あなたの代わりなどいくらでもいる」 カティは 「私の料理を食べにきている客も多い。他にいくらでも働き口はある」てな具合でこのレストランを飛び出すところからスタート。

飛び出したは良いが、どこも料理人は足りていて、なかなか良い働き口がない。

ようやく見つけた1つの施設。設備は整っているが、40人の食事を作らなければならない。そこはフランス🇫🇷への移民が待機して滞在する施設。

誰もフランス🇫🇷料理を食べる事など期待していない。ただお腹が満たされれば良い、そんなところだ。寧ろ彼らにとっては職を探すための面談の方が余程大事だ。

カティは、はじめちゃんとしたフランス料理のランチ🥘を提供しようとするが、できたのが午後2時半🕑。ほとんど諦めてみんなどこかに行ってしまった。1人で40人ちゃんと作るのは無理。しかも予算は一人8ユーロ💶。

それならと、料理を移民の人たちみんなで作ろうとなる。ジャケ写のイメージです。

移民は黒人男性が多く、共通の話題はサッカー⚽️。ヨーロッパらしいです。

サッカーはチームプレーですが、料理もチームプレイ。メインの肉を焼く人がいれば、それにかけるソースを作る人もいる。盛り付けを担当する人もいればお皿を洗う人もいる。それぞれの役をサッカーのポジショニングに見立てて攻めと守りみたいな感じで、みんな大事だとやる気を出させる。

今までバラバラだった移民の青年たちが、ヒップホップな音楽🎵に乗ってチームプレーで一つにまとまって料理を作っていく所がとても良い。合言葉はウィ•シェフ🧑‍🍳

聞けばそれぞれ皆がいろんな境遇を持ち、様々な理由で移民となってフランスを訪れている。みんな勉強して自分で資格を持って暮らしていきたいと真面目に考えている。

苦しい現実がありながらも前向きに取り組んでいる姿が非常に良かった❗️移民問題はそんな簡単な問題ではないでしょうが、是非前向きに頑張って欲しい。

途中料理の鉄人The Cookみたいなところもあり懐かしかった。こちらが本場なのでしょうね。
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