多大なる予算と無駄に美麗な作画とやけに壮大なスケールで何やってんだお前ら！(褒め言葉)
冒頭に世界観説明のためのナレーションが入るポ○モンや名探偵コ○ンを彷彿とさせる「映画から入る人」を意識した、そしていずれはSPY×FAMILYを国内外問わず通用するビッグコンテンツにするんだというスタッフの荒い鼻息が聞こえてくるかのような演出。
話のスケールは妙に壮大なものの、ロイドこと黄昏の任務が「東西戦争の火種になりかねない事案を未然に防ぐため」であることを考えると、これは「彼らの日常の延長線上にある出来事」なのだと嫌でも認識させられる。
ヨルがロイドの浮気を疑いロイドに対し不遜な態度を取ってしまうという展開はTVシリーズの24話でもやったので少し焼き回し感が出てしまうのは残念か。
後半はシリアスなアクションシーンと、ある意味シリアスっちゃあシリアスなんだけど恐ろしくくだらないコメディシーンが交互に展開する良くも悪くも「SPY×FAMILY」らしいシナリオになっている。
とりあえず、映画を観る前にトイレを済ませること、そして映画を観てから食事に行く予定を立てるのは避けることをオススメする。
