Kz氏

インフィニティ・プールのKz氏のレビュー・感想・評価

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)
3.8
クローンを身代わりにすることで罪を逃れることができるという観光立国の孤島が舞台。グローバリズム経済批判のように受け取れるが、それは型に過ぎない。
絶えず鳴り響くノイジーな劇伴、廻転するカメラ、光の瞬きと性的イメージの、ドラッグ・ムービーだ。海や空と混じり合い境目がわからないインフィニティ・プールのように、クローンと自分とが曖昧になり自意識が崩壊していく。

デヴィッド・クローネンバーグの息子ブランドン・クローネンバーグ3作目。変態の血は確実に受け継がれている。
Kz氏

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