菩薩

ふたりの駅の菩薩のレビュー・感想・評価

ふたりの駅(1982年製作の映画)
3.3
最悪の出会いから始まった恋は加速を続けもう止まらぬ超特急でゴー!!!みたいな映画だった。オープニングが猛烈に角川臭がする、プロデューサーが角川春樹って言われてもおかしく無いし、その後は松竹に移り森崎東的ハイテンションが続く。内容的には『ベルリンは〜』よりむしろこれがソ連版「男はつらいよ」だと思う、実際バイを行うシーンもあるし、女がサクラとして活躍し損ねる描写もある、俺は一人で勝手に「寅さんとリリーやん…」と泣きそうになっていた。話の進め方がいささか強引なとこも森崎東っぽい、唐突なネタとか、ラストの締め方とか、いやあれ何よ(爆笑)。終盤の食卓のシーン、うちに秘めた性欲をなんとか抑えようと必死に食欲でごまかそうとするが…む、無理っ!な感じがいい歳こいてる癖に微笑ましい。鉄道大活躍ムービー、車両の中から見る洗車、ボルシチ食いたくなる。
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