飴

世界残酷物語の飴のレビュー・感想・評価

世界残酷物語(1962年製作の映画)
3.5
邦題に惹かれて見たけど、意外にも牧歌的な紹介が多かった。

それでも中々にえげつない思想や、風習を盛り込んでるけど悪趣味な見せ方ではなく、あくまで風習のひとつというドライな見せ方だからその辺はドキュメンタリーらしいつくり。

ただ作中の音楽の使い方がドラマティックすぎるから、演出に引っ張っられる。
有名なモアが流れるシーンはもちろん、個人的には貧しい集落の五年に一度の大祭のシーンの激しいリズムのメロディがかなり印象的だった。

 見世物的な露悪的な作風なんだけど。
未開人を面白おかしく見せてるのでなく、大都会の文明人も皮肉ってるのでそれぞれの世界があるし、それを私たちが理解できるというのは思い上がりだから干渉するなと突き放したドライな視点が心地いい。

まぁ嘘ばっかりなんだろうけど。
飴