くろゆり

世界残酷物語のくろゆりのレビュー・感想・評価

世界残酷物語(1962年製作の映画)
2.3
残酷でエロティックでグロテスクで下品。やらせも含んだ半ドキュメンタリーみたいな作品であるが、ちゃんとした説明があるわけでもないのでちょっと過激な資料映像をただ見せられているような感覚。質の高いドキュメンタリーを最近見たのもあるだろうが、へーと思えるくらいで全然楽しめなかった。よりトピックを絞って深く見せてくれた方が好み。ちょっと興味深いもの、特にラストのカーゴカルトとかはあったけど、全体的には面白くなかった。
同じモンド映画として食人族と比較すると、過激描写の受け付けなさは同じくらいだがフィクションな分、ちゃんと惹きつけられる面白さがまだあったのかなと思った。
こういう作品を批判することが文化の否定につながるとか言われそうであるが、監督がただこういった下品で過激な映像好きなんだろ?みてえんだろ?みたいな考えが見えるようでなんかイマイチだった。それに単純にあんまり面白くない。
この作品で500本目を突破することになるとは思いもよらなかった。
くろゆり

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