マグルの血

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのマグルの血のレビュー・感想・評価

4.1
殺し屋の女の子達が殺し屋になりたい殺し屋のバイト達に命を狙われる話。

ぬるっと配信始まったなNetflixよ。いつもありがとうございます。

前作に引き続き殺し屋コンビの2人が、今度は滞った支払いを済ませるべく向かった銀行ですったもんだあった末、仕事を謹慎処分になったあげく、別の殺し屋から命を狙われる羽目にあうという単純ストーリー。殺し屋がビジネスとして成り立っている世界線。
ジョンウィックのもっとこっち寄りといいますか。所謂「非日常の中の日常」を描いたアクションコメディです。

前作に引き続き、というより前作よりキャラが立っているまひろとちさと。相変わらずだらっとした空気感。
そしてウケるかウケないかのギリギリの会話。かなーり狭い客層に向けて作られているんじゃないかというコメディセンスですが、刺さる人にはぐっさり刺さる映画ですよね。

前作よりもオーバーグラウンドを意識して作られているように感じましたが、本質は「わかるやつだけわかればいい」、「自分達が面白いと思ったものを作りたい」的な作り手側の大衆に媚びない姿勢の様なものがプンプン匂ってくるのは変わらない印象です。だから後はアクションやストーリーの作りが好みかどうかというところ。

それにしてもこんだけメジャー感ある作りにしてもインディー臭さが抜けないのってホント凄いと思います。いい意味で垢抜けないというか、他作品のオマージュやリスペクトを感じるあたり、やっぱり「好きだから作る」というクリエイティブのスタンスを崩したくない強い意志があるんですかね。

まひろのTシャツがかなり渋いですね。ラストのバトルでは「RIDE」のTシャツ。どこまでもターゲットが狭い(笑)
ビジュ爆発ですわ。

2024年 66本目
マグルの血

マグルの血