ゆみモン

ひとくず 新ディレクターズカットのゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

監督・脚本・主演:上西雄大

なんだかみんな芝居がかった(芝居だけど)演技だなぁ…と思ったら、上西雄大主宰の劇団の役者さんたち中心だった。

“虐待・ネグレクトは連鎖する。愛された経験のない者は、愛し方を知らないから。”
もちろんみんながみんなそうではないだろうが、確かに真実だ。

たまたま空き巣に入った家で、電気も停められ食べ物もない状態で置き去りにされている少女・鞠と出会った金田。
金田は、少年時代の自らの同様の体験を鞠の姿に重ね、鞠の面倒を見始める。
教養も常識もなく、粗野で乱暴な金田。しかし、損得抜きに真っ直ぐに鞠を守ろうと突き進む。
ベタなストーリー展開、ベタな台詞…ではあるが、胸が熱くなりホロリとする場面もいくつかあった。

金田の出所後のシーンが、ディレクターズカットで付け加えられた部分だろうか? 金田の母親を探し出し連れて来る…のは出来過ぎではないか?
金田が逮捕された場面で終わっても、「あ~、刑期を終えたら、この3人は本当の家族になるんだな~」と十分予感させて良いラストシーンだと思う。