ふざけんな

ひとくず 新ディレクターズカットのふざけんなのレビュー・感想・評価

3.7
・毒母の恋人から過酷な虐待を受け、不幸にも殺人犯となった空き巣のカネマサは、ある日たまたま侵入した住宅の一室で虐待放置子のマリと出会い、心を通わせていく。

・田中要次さん以外誰も知らない役者陣だったが、いやはや皆さん素晴らしい名演技。

・ごく単純なストーリーで、カネマサとマリの関係を軸とした昭和チックな人間ドラマをじっくり見せる。

・演出がこれでもかってくらい昭和っぽいのは大いにいいんだ。面白いからね。しかし挿入歌とエンディング曲はやり過ぎ感にサムくなってしまった…。こってこてに塗ったバターの上に濃厚チーズを塗り重ねたような胸焼け感。あーこれだけが残念だったほんとに…。どっちの歌も、主役カネマサ&監督・脚本をこなした上西さんが作詞しているから、ものすごく思いを注ぎ込んだのは分かるのだが…私は好きになれなかった。歌自体ではなく使い方が。

・そういう「?」な部分も含めて”面白い映画”ではある。長さを感じさせない、見る者の魂を引きつけてやまない魅力を持つ作品だ。
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