きょう

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのきょうのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

高橋一生演じる岸辺露伴は好きだし、ドラマの雰囲気そのままで楽しめるが、残念ながらハマらなかった。

パリの街並み、ルーヴル美術館の荘厳さや空気感。お洒落な絵面。
そこには確かに "本物" があり、何とも見応えのある贅沢な画だった。

ただタイトルとは裏腹にその時間は短く、考えれば当たり前だが「黒い絵」との対峙は国内ロケでの撮影となる。

「黒い絵」に纏わる表現はどうしても漫画の自由さに軍配が上がると感じた。
撮影の都合かZ-13倉庫は少し開けた場所になり、コミックのような暗く狭い圧迫感のある怪異体験はできなかったように思う。
もっと視界を埋め尽くすような邪悪を感じたかった。
被害者がみんなセリフで状況説明してくるのも、実写だとどうしても違和感が。

ストーリーはコミックから深掘りされていたが、約120分は長すぎたかも。。
青年時代の演出がじっとり官能的すぎて、奈々瀬の不安定さとテンポが噛み合ってなかった気がした。
江戸時代の描写も奈々瀬と仁左右衛門の深掘りとしては分かるが、今作で見たいものではなかった。
でも実写化する上では高橋一生の配役も含めて正解なのかな。

あと愛犬バキンが音声だけの出演で悲しい。
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