tricken

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのtrickenのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

旅館の一連のシーンと中村家の過去の一連のシーンがやや長く、ダルさを感じた。どちらも美しい描写が多い為、それ自体はむしろ誉めどころと言っても良いのだが、本編の「ルーヴル前」および「ルーヴル散策中」と比較すると、なんとも間延びした尺の取り方であるように感じられてしまった。まあ、高橋一生の月代がみられたからいいけど……。

ルーヴルに行く前の黒い絵をめぐる不穏な出来事の数々と、ルーヴルに行ってからのZ-13をめぐる怪異の数々はさすがの劇場版であり、特に露伴が黒い絵と対面するシーンは最高だった。これを観たくて実写露伴を見続けていると言っても過言ではない。

コメディリリーフを務めつづける泉編集がパリの地で歩いているのを遠景から映し取った時に、等身の高さ、身体の均整がわかってしまうのはちょっとした発見だった。高橋露伴に映えの点で負けない泉編集を擁しているのは実写露伴の力強さの一つになっていると改めて感じた。
tricken

tricken