2020年映画。
-『水曜どうでしょう』ファンにとっての大泉洋の面白さを狙っているのだろうが、彼のコメディ方面での魅力をほとんど引き出せていないし、このノリで映画2時間を楽しませようという方向性に承>>続きを読む
2022年映画(アニメシリーズは2021年発表)。
前提として、この作品の元となるアニメシリーズの方は素晴らしい作品である(星4.4評価)。
(1) まず、アニメシリーズの良さがほとんど活かされて>>続きを読む
この1983年の時点で (1) 戦闘機のモニタのコンピューティング表示の演出 (2) 後の庵野秀明作品の土台となるカメラワーク (3) 特撮的巨人の動きに対するオタク的なこだわり が揃っており、強度が>>続きを読む
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1992年作品。今見るとさほどの傑作というわけではないが、十分見応えがある。
音楽キャリアとしても絶頂期のホイットニー・ヒューストン(当時29歳)が、若く美しい(実際、48歳の若さで早逝する晩年を含>>続きを読む
2022年公開作品。よかった。
(1) ファッションを通じて登場人物の心情の移り変わりが演出されている。芦田愛菜演じる狭山うららは基本的に青・紺・緑などの濃い寒色系に黒寄りのモノトーンカラーの組み合>>続きを読む
2022年12月公開の映画。単体としてそこまで優れた映画というわけでははないが、伝記映画として十分な役目を果たしている(し、伝記映画を観る意義はそれで十分とも言える)。
▼美点
(1)ナオミ・アッキ>>続きを読む
90分未満と感じないほど豊かな映画をたっぷり見せられたように感じられたのは、1シーンごとの長回しの多用によるものか。窪塚正孝の首まわりも含めた演技のニュアンスが無限の時間を思わせるものだった(特に新規>>続きを読む
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満点。
自分が映画に求めているもの――具体的には『男たちの挽歌 I&II』や『ゴッドファーザー』三部作を観た後の人生で映画に求め続けてきたもの――が、この一作品の器の上余すことなく盛られている。>>続きを読む
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今井哲也による2011年刊行の二巻完結漫画『ぼくらのよあけ』を、キャラクターデザインと年代設定を変更してアニメ映画化した作品。
本作を手掛けた黒川智之(監督)が
>子ども同士の関係性、子どもたちと>>続きを読む
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評判に比して最初見終えた時は「あっ、これで終わりなのか」というくらいの(Filmarks点数で言えば星3.7くらいの)印象だったのだけれど、ジュープ、ゴーディ、ホルスト、それぞれのことを考え出すと星4>>続きを読む
『キック・アス』の頃には頼りない男子を演じたアーロン・テイラー・ジョンソンが、(キック・アス続編では既にマッチョの兆しを見せていたとはいえ)暫く見ない間にこんなにも立派なダンディ仕事人を演じられるよう>>続きを読む
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2022-05-16、劇場にて視聴。
円谷プロの薫陶をほぼ受けずに育ってきてしまった人間が『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊、および『唐人街探偵 東京MISSON』『鎌倉殿の13人』における長澤まさみ>>続きを読む
映画冒頭からの約35分間の治安のレベルを司ってきた名バイプレイヤーの牛久くんが印象深かった。君みたいなやつ原作にいなかったじゃん。
原作デビルマンも大概人類の治安が悪く、その点この実写版は人類の屑ぶ>>続きを読む
ファンの間では駄作側に振られていることは承知した状態で見たが、結構な怪作だった。
(1) 基本的なシナリオが『2』で完成したジェンガを崩すような(あるいはアガった手役からシャンテン戻しをするような)>>続きを読む
配信で観ても名作だったことがわかる出来でびっくりしてしまった。ドクオックの演出がヒーローもののヴィランではなくパニックホラーのクリーチャーとして演出されていることが恐ろしさを倍化させている。時代の様式>>続きを読む
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グウェンの末期の撮り方が、悲しい呆気なさをよく感じさせるものになっており、素晴らしい。
アメイジング1は大好きだったのだが、2014年当時は折り合いがつかず劇場で見られなかった。興行収入が不発だった>>続きを読む
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『ひぐらしのなく頃に』祭囃し編における赤坂の活躍(=徹甲弾)を cure を主題に置き直したようなファンサービスだった。これは『スパイダーバース』にもなかった美点でありつつ、『シン・エヴァンゲリオン』>>続きを読む
トビー・マグワイアとウィレム・デフォーが素晴らしい。ただし、プロレス編の違和感がすごい(今となってはいい感じに笑える)。
アレサ・フランクリンの公式伝記『リスペクト』に基づいた伝記映画である。
これ単体では星4.1くらいかもしれないのだが、少なくとも日本国内では2021年に2本の米国ソウル映画が出ていることにより、極め>>続きを読む