ウンいい話だった。不覚にも涙してしまったよ。
どこまで脚色されているのかは分からないが、実際にあった事件と裁判というのが驚き。
公権力組織の身勝手な傲慢さ•社会的弱者が声を上げそれに対抗することの難しさ•真実を認められない人間の弱さが克明に描かれていて共感度は高い。警察•検察側がとことんクズなのでそれを打ち負かすカタルシスも上々。
ただドラマティック展開かつハッピーエンドが過ぎて、韓国映画の持つ骨太な重々しさが少々薄れてしまった気もする。
最終的に真犯人や被害者遺族の行動を肯定的かつ感動的に描いてはいるものの、結局「自分が救われたい」って風にも感じてしまったのも国民性の違いかね。
良心に従うことの出来た一人の警察官がいたことは救い。ファン班長の奥さんと娘さんいい家族だよなぁ。
検察と警察に処分者がいなかったってのが我が国の特権階級にも通じるものがあり、あーーもうッあーーもうッ。
