“たまには失敗もあるさ😔”
配信前の期間限定劇場公開
前作『マンク』が自分的には高評価だったのでかなり期待をしていましたが…
フィンチャー味が少々薄く残念😥
もちろん彼らしい計算され尽くしたであろう構図やカメラワークは随所に見られたものの『マンク』ほどの強烈さは感じられませんでした
お話もいたってシンプルで、ある殺し屋が淡々と仕事をこなしていくというコミック原作のネオノワール的作品
マイケル・ファスベンダー
本作の見所は彼
「計画通りに仕事をしろ」
「即興はやめろ」
「見返りのある仕事をしろ」
そんな自分の哲学をひたすらつぶやきながら仕事をこなすクールアサシンを見事に演じています
そんな完璧主義者の彼仕事ぶりはフィンチャーの映画作りにも通じるものがあるような気もして…
もしかしたらフィンチャーは自分自身を彼に投影しているのかも🤔
独占契約
Netflixと4年間の独占契約を結んだフィンチャー
ただ彼は配信を前提とした作品作りをしているようにはどうも思えない
独占契約第一弾の『マンク』と同様かなり暗めの映像は配信で観るには少々きつく、さらにお話のシンプルさが配信向けだと彼が考えているのだとしたら、なんとなく違うような気がします
本作の主人公と同様、彼なりの哲学にこだわった作品だとは感じられますが、4年間も自由に作品を作らせてもらえ、契約期間中にもう一本は作らなければならない状況
『マンク』でかなりのパワーを使い、少々箸休め的に作られた作品なんじゃないかとさえ思えてしまったのはフィンチャーファンとしてはこれもまた残念😅
Netflixもそれを思惑外れと思っているとしたら、彼にどんな“見返り”があるのだろうか?
次回作は相当気合を入れなきゃなりませんよ、フィンチャーさんw
p.s.
Netflixのもうひとつの思惑外れ
おそらくアカデミー賞ノミネート条件をクリアするための劇場公開かつ、公開(配信)時期もそれを意識したものだと思われますが、『マンク』のように本作が賞レースを賑わすのはチョット無理かも😞