こなぱんだ

ザ・キラーのこなぱんだのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.5
ドジっ子殺し屋の愉快な日常☆
って感じの映画。

基本淡々と進むので、派手な映画を好む人にはオススメできないが、とにかく、巨匠がスマホや「手に取れる機器」で人々が退屈せずちゃんと「映画」を観るには、みたいなことを非常によく考えて作った映画なように思う。

そんなことを思うとデヴィッド・フィンチャーがいじらしくてたまらないんだが、

やっぱりさすがの仕組みを作っていた。
最初の殺しのシーンなんか、ちゃんと見たくなるショット割りの連続で、さらにそこに画面に音源が紐づけられる音のオンオフによって、大変緊張感を演出してる。
この激しい音のオンオフの切り替わりは、やっぱりイヤホンか家のテレビとかのスピーカーじゃないと耐えられないだろうなとか思うわけで、

そういう細かいギミックが非常に面白かったし、
ラスト近くのタイマンシーンなんかもすごく面白く見れた。

この映画の中で、とにかく命が等価な、ペラペラなものとして映されてることが一貫していて良かったです。

好みか好みじゃないかでこの点数。
個人的には見てよかったと思うけど、普通。
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