ソウル

ザ・キラーのソウルのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.0
冒頭のルーティン、誤射までの時間の流れがかなり秀逸。フィンチャー作品の中では群を抜いて面白いOPだった。
そしてマイケル・ファスベンダーはかなりのハマり役。滲み出る冷酷さでセリフの不必要さを物語る。
知ったかばかりで全く予測通りに進まない姿を見て本当に百戦錬磨なのかは疑いたくなるが、それが何より面白い。最高の厨二病だ。
失敗をも担保するような前置きナレーションで人間味を全開にし、あくまで一人の人間という主張で妙に映画の説得力を増させる。リアリズムを徹底しているように感じる。

画の切り取りは言うまでもなく、音の使い方も本当に上手いフィンチャーでした。
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