ザ・キラーの筑前助広のレビュー・感想・評価

凄腕の殺し屋が依頼に失敗したことで、組織に報復を受ける。殺し屋は、その復讐を果たそうとするが――という物語。
物語全体が静かで、スタイリッシュ。無骨で、小説でいうところの体言止めのオンパレードで、如何にもハードボイルドという感じ。
しかし物語のスタートが、主人公の失敗だし、しかも失敗する前に淡々と暗殺の能書きを垂れていたので、あとで思うと残念な殺し屋である。
お人好しで優しいが故にトラブルに巻き込まれる、グレイマンとは違う(笑)残念系殺し屋で、これはこれで良かったです。