塔の上のカバンツェル

ナルヴィクの塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

ナルヴィク(2022年製作の映画)
3.5
Netflix資本のノルウェー製作。
本作も時系列に史実をなぞっていく、再現ドラマの構図に近いNetflix戦争映画の一つ。

ノルウェーのww2映画と言えば、「ヒトラーに屈しなかった国王」が思い出されるけども、ww2で巻き込まれる市民目線という点では、こちはもNetflix資本のオランダ製作、「その瞳に映るのは」の方がより緊張感はあったと思う。

冬季戦の上陸作戦という絵面は、フィンランド映画「アンノウンソルジャー」とかでもあったものの珍しいので記憶に残った。

ナルヴィクの戦いなので、仏・ポーランドの冬季戦装備の連合国派遣軍の活躍がノルウェー軍と共に描かれる一方で、英国軍はほぼ画面に出ず。
英国へのノルウェー人の恨みというのは、ご当地映画ならではの歴史観の一端を触れれる視点だった。

対するドイツ侵攻軍は、第3山岳師団。
元オーストリア軍から抽出された冬季・山岳戦を得意とする部隊で、本作でもワッペンが印象的。

戦車映画「フューリー」でも印象深い緑色のレーザービームのような独軍の栄光弾が本作でも描かれていたりした。