あかつか

家族のあかつかのレビュー・感想・評価

家族(1970年製作の映画)
4.5
高度成長期から取り残された者たち。

長崎の離島の貧しい一家が、開拓地北海道に向かう。伊王島、福山、大阪、東京、函館、根室。60年前の日本縦断ロードムービー。貧しく、若い夫婦にとってつらい出来事ばかりの道程。金はなくなるしケンカもするけど、それでも家族はひとつ。食べて、歩いて、寝て、電車に揺られる。この年のキネ旬1位とな。

夫婦に井川比佐志と倍賞千恵子。旅をともにする老父・笠智衆。夫の弟・前田吟。旅館の主に森川信、上野のおばさん・三崎千恵子、長崎の乗客・太宰久雄、船酔いおじさん渥美清、通りすがりのハナ肇。

万博のシーンなんてどげんして撮ったのじゃろうか。まさかゲリラじゃあるまいの。あれホンマもんの万博よな。
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