ハッピーカート

家族のハッピーカートのレビュー・感想・評価

家族(1970年製作の映画)
2.4
家族+ロードムービーは、
山田洋次監督の得意分野。
演出とストーリーは荒削りだが、素朴な俳優の演技と合ってる。カメラが、とてもいい。
1970年の日本も興味深かった。
でも、長崎県から北海道まで電車で行く苦労って、新幹線もある時代だから、大したことないと思うけど。2人も人が死ぬなんてやり過ぎ。怒りの葡萄のイメージ?
何でフェリーでないの?

井川比左志の役柄、粗暴な夫は、今は受け入れられない人格。
でも、当時は、あんな男がいっばいいたんだよね。
仕事は真面目だが、家庭では我がままで幼稚なガキみたいなオッサンだらけだった。
井川、倍賞、笠ちしゅうが良い。
上野の旅館、中標津に着いた時の3人の表情は、秀逸。
この映画は、動だからいい。
監督は、静になりやすい。悟ったらダメ。
映画は熱と動だよね!